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代表挨拶 |
昨年、商社マンの妻を応援するネットワークとして「商社ライフ」の名前でSNSサイトを開設しました。 この度、同時期に開設された姉妹サイトである「商社マン・エグゼクティブクラブ」が新しい事業として人材 紹介サービスを開始することとなりサイト連携の大幅な見直しを行いました。 その結果、「商社ライフ」のカバーする領域を商社マン全般、特に若手の商社マンに焦点を合わせたネット ワークサービスを提供することで再出発することになりました。 「商社マン・エグゼクティブクラブ」が従来カバーしていたシニア商社マンに限定したサービスと補完関係を 取ることになります。 背景には若手商社マンの皆さんから自由な交流の場としてネットワークサービスの 提供が強く求められたことがありました。 「商社ライフ」のネットワークサービスの説明をする前に先ずは、姉妹サイトである 「商社マン・エグゼクティブ クラブ」:シニア商社マンを応援するネットワーク・サービス(http://www.shoushaman.com/)についてサイト 設立までの経緯を簡単にご紹介します。 |
不況下のリストラの流れ |
昨年来続いている100年に一度といわれる大不況の中で商社も生き残りを賭けた全社規模の取り組みを 強いられてきており、リストラを含め社内資源の再配置を急いでいます。 商社マンの立場からみるとこの流れはこれまでの会社と個人の関係が変わりつつあることを意味しており、 特に45歳以上のシニア管理職にしわ寄せがきています。 具体的には、職能給から職務給への転換が行われようとしており、端的に言えば、実力主義ということ ですが、社員の現在価値が声高に叫ばれることになり、それは取りも直さず年功的な部分の排除という ことになります。 又、商社の収益構造の改善ということで本社がホールディングカンパニーとなり子会社、事業会社の管理 を専らするということで人件費を含む固定費の削減を進め経営の効率化を進めたわけですが、そのことに より本社で子会社、事業会社を管理する側と子会社、事業会社に出向して管理される側との間で微妙の 精神的な溝がでてきています。 コンプライアンスの功罪も一つのポイントです。当然、法律を順守することは会社経営にとっては死活問題で、 コンプライアンス問題で一歩誤れば会社が一夜にして無くなってしまう事態も考えられるわけです。 全社を挙げてこの問題、特に子会社、事業会社での コンプライアンス違反の排除に躍起になったわけです。このことが、一方で上記の管理する側とされる側の溝をより深める結果となっています。 |
閉塞感と負のスパイラル |
只、この段階が過度に進み、やり過ぎといわれるステージになるとどうなるでしょうか。 皆が仕事に対 する態度が委縮し始め、ついには新しいリスクのある事業には手を出さないことは当然のこととし、リスク 自体を排除し始めるわけです。 皆が、挑戦する積極的な方向よりも保守な、又は事なかれの方向に進む傾向も出てきています。 全員 が管理、審査の人間になり、新規事業を作り出すエネルギッシュな人間を生かせる場がなくなり、従来の クリエーティブな活力ある商社マンの姿とはかけ離れたものになってきています。 このような閉塞的な状況下では当然のことのように社員の心の病が出てきます。 うつ病は潜在的には15〜20%の社員がなるといわれ、そのうち出社できなくなる社員は約5%、つまり 20人に一人という高い確率で起っています。 この謂わば不幸な社員たちの面倒をみることも、会社のイメージを良好に保つために管理職の役割という ことになり、管理職は益々行き場のないストレスを溜め、余計に新しい事業の創造という本来の仕事から 離れたことに日々追われるということになります。 そんな管理職は実はかなり我慢強い人たちです。愚痴ることはあっても決して本音で弱音を吐こうとは しません。 会社の同僚や上司に対しては部下のメンタルヘルスの相談はしても自身のそれは全く出しません。 家族にも、配偶者にもそして医者にも隠してひたすら我慢、我慢です。プライドと「あるべき姿」の世界で 生きている男たちがそこにいます。 |
自立自助 |
会社と社員個人の関係が微妙になっている現状から会社に多くを期待することはできません。 そこで、先ずは自助努力としてシニア商社マン自身が行う環境作りが必要との観点から「商社マン・ エグゼクティブクラブ」を立ち上げたわけです。 |
「商社ライフ」:商社マンを応援するネットワークサービス |
以上の状況が世代を超えたものであることは言うまでもありません。「商社ライフ」も同じ問題意識の中 でサービス展開を行っていくという前提でコンセプトは以下のように考えています。 1)「商社ライフ」は主に若手(45歳以下)を対象としつつも世代を超えた商社マンネットワークサービスを 目指します。 2)会社の枠組みに捉われない商社マンの仲間たちで元気に生き生きと暮らせる方法を探っていきます。 3)互いに抱える問題を本音で話し合えるネットワークを広げ、問題解決の方策を考えていきます。 4)キーワードは生き甲斐、商社業界人、そして 心の健康、。 新しい時代を担う若手商社マンが希望と自信を持って仕事に携わることが重要であることは言うまでも ないことです。 以上のように、商社マンを取り巻く環境は厳しさを増しているわけですが、その中でも皆が知恵を出し 合って元気に溌剌と生活できるような環境作りが少しでもできればと思いこの「商社ライフ」:商社マンを 応援するネットワークサービスを立ち上げた次第です。 皆様のご理解をお願いするとともに積極的なご参加を心よりお待ちしております。 |
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