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1章 | 転職市場の現状分析 |
2章 | ご自身の転職環境について |
3章 | 転職を具体的に検討する |
Ⅲ) 報酬について |
最近は「報酬」といっても、単に金銭(給与、ボーナス、年金、諸手当)だけでは なく、広く“働きがい”や“達成感”、“生活と仕事との調和”などを含めて「総報酬 (トータル・リワード)」が重要だといわれています。 |
1) 「総報酬(トータル・リワード)」という考え方 |
下記の図はアメリカの人材マネジメント関連のNPOが提唱した総報酬 の枠組みです。 |
「金銭以外の報酬(非金銭的報酬)」として挙げられるのが、英語のA~E
を使って示される5項目です。
(D) | Development(能力開発) |
仕事を通じて自分の能力を磨くことができるかがキーワードとして最近 特に重要性を増してきています。 国際競争が激しくなり、技術や知識レベルの進化が非常に加速されて いるからです。現在の自分のままでいれれば(停滞して進歩がなければ) 将来に亙って、組織での自分の存在価値、ポジションを維持していく ことはできないと言うことになります。 90年代の厳しいリストラの現実を見てきた若手社員は危機感を痛切に 持って自分自身の能力開発、キャリア開発の意識を高めています。 そうした意識の高い若手に対して成長できる環境、能力開発が出来る 機会(キャリア形成プラン、教育研修、OJT等)を提供できることも 報酬の一つといえます。 |
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(E) | Environment (労働環境・条件) |
職場が通勤アクセスに良い場所にあるか、職場周辺で買い物ができる か等の職場の立地環境、又、職場がきちんと整理整頓され、空調も整備 されていて仕事がやり易い環境なのかどうか等、職場環境の直接的な 衛生要因(あって当たり前と社員が考えるもので、なければ労働意欲が 減退するといわれています)が整っていること。 更に、福利厚生施設(社宅、運動場等、保養所)、子育てのための会社内 の保育施設、メンタルヘルス関連施設・システム、産業医等職場以外での 間接的な環境整備も報酬の一つといえます。 |
3) 人材の職場定着の側面から見た“給与”について |
様々な研究結果がありますが、総合するとやはり給与が高ければ定着率は 高い(退職率は低い)ということが言えるようです。 しかし、以下の2点に注意する必要があります。 |
そこで、給与だけを報酬として考えるのではなく、非金銭的なものも報酬 として取り入れる「総報酬(トータル・リワード)」の考え方が広く受け 入れられてきているのです。 |
例えば、「この会社に居れば将来自分が目指す方向の技術の習得や経験が 積み上げられる」だから「給与は若干少ない不満はあるが、この会社に ステイしよう」という人もいれば、「確かに給与は同業他社に比較して 10%程度高い」が、「人間関係が殺伐としていて自分の仕事をきちんと 評価してくれないので転職を考えたい」という人もいます。 |
給与だけが報酬ではなく、目に見えない価値も報酬として捉え、金銭的 報酬、非金銭的報酬のプラスマイナスを総合的に勘案して自分自身で問題 ないと思えば退職せず、問題だと思えば退職するということです。 給与やベースアップは高いに越したことはありませんが、総報酬として 捕らえた時に現在勤めている会社が自分にとってどんな価値があるか、 又、転職によって得られる総報酬の増加がどの程度かを考えていく必要が ありそうです。 |
お問い合せはinfo@shoushalife.com までお寄せください。
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